５．新田義貞の容貌について
さて、いよいよ新田義貞の容貌について考察することができます。
新田氏は足利氏と同族ですから、その家紋も、足利氏の家紋と同様の論理で読み解くことができるはずです。
新田氏の家紋といえば、「一引両（中黒）」です（下図）。
このように、丸に太い横線が一本だけ引かれています。
ボール遊びしたあと、ボールに付いた唇の跡が太い一本線になるという事実…。この事実が指し示しているのは、新田氏は いかりや長介 だったということです。
きっと新田義貞は、その情熱的な下唇で匂当内侍をとりこにしたのでしょう。
以上で、「義貞の容貌に関する実証的研究」は終わりです。このようなものに最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。
最後に、本論考をもとにした新田義貞の想像図を載せておきます。→ こちら
本論考には、続編もあります。こちら → 『室町時代における足利氏の変容』